肉離れって癖になる??
こんにちは、柔道整復師リョウです。
今回は接骨院で来院される中で、捻挫と並んで多い
「挫傷」についてご紹介していきます。
タイトルが「捻挫」をご紹介した時と同じですが
この「挫傷」というのも癖になりやすい怪我なのです。
さて、この「挫傷」ですが、もう少しよく使う言い方にすると
「筋挫傷」となります。
あまり聞きなじみがないかもしれませんね。
さらに言い換えると「肉離れ」といいます。
これはよく聞く言葉なのではないでしょうか。
では筋挫傷こと肉離れは、どういうものなのか
どうやって起こって治っていくのかについて話していきます。
まず状態についてです。
読んで字のごとく、筋肉の線維が引きちぎられています。
筋挫傷も捻挫と同じく分類があって
1度~3度損傷に分けられます。
1度損傷は微細な損傷で、筋線維の断裂はない状態
2度損傷は部分断裂
3度損傷は完全断裂
となっています。
よくあるのは1度損傷と2度損傷です。
筋肉って、意外にも簡単に部分断裂を起こしてしまいます。
では、筋挫傷を起こすときは
どのようなことがあって
どこが受傷しやすいのか
を書いていきます。
まず、筋挫傷が起こる原因ですが
「 遠心性収縮 」 という力が働いています。
この 「 遠心性収縮 」 は
筋肉が縮もうとするのに対して強制的に伸ばされる状態
を指します。
例えば、重たい物を持ち上げて別の場所に移動するときに
下ろす際、上からパッと手を放して落とさないですよね?
置くときはそっとしゃがみながらとか、腕の筋肉で支えているはずです。
この、下ろすときに自分の身体の中心から離れていくけど
力を入れ続けている時に 「 遠心性収縮 」 は起きます。
この時の持ち上げるときは、逆の状態で 「 求心性収縮 」 といいます。
また、もう少しわかりやすいのが
腕相撲で勝った人は求心性、負けた人は遠心性です。
この、縮むと伸びるの相反する力がぶつかった時が
筋挫傷を引き起こしやすいわけです。
では、どのような場所に好発するかというと
「 筋腱移行部 」 といわれる場所です。
ここは 筋肉 → 腱 → 骨 となっているうちの
筋肉 → 腱 の境目になっているところですね。
筋肉は柔軟性が高いのに対し
腱はあまり柔軟性があるとはいえません。
この筋腱の部分全体が柔らかければ一緒に伸びれるため
ポイントで負担がかからず、さらには損傷しにくいですが
この柔軟性のギャップが大きいことによって
負担がかかりやすく意外と簡単に怪我してしまいます。
あと、よく筋挫傷をしてしまうケースとして
ふくらはぎが攣ってしまっている時に
無理やりストレッチをすることによって
受傷してしまう、ということがあります。
筋肉が攣る、という状態は
痙攣をおこしている(勝手に収縮してしまう)状態なので
無理やり伸ばすと簡単に痛めてしまいます。
また、受傷しやすいのも攣りやすいのも
硬い筋肉なので、日頃からのケアが大切です。
ストレッチをしたり、お風呂でしっかり温まるなど
筋肉の硬さを残さないよう努めることがポイントになります。
また、テーピングを貼ったり、なかなか自分ではできないところは
マッサージをしたりと、予防はたくさんやり方があります。
お困りのことがありましたら気軽にご相談ください。
以上、筋挫傷についてでした。